School of Dog?

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とても偏っているかもしれない、スピッツ【個人的】ランキング(5位から1位まで)

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f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainこちらの記事の続きです。

 スピッツの好きな曲について、好きなことを好きなだけ書く、そんな(ワタシにとっての)夢のような内容になっております。

 

5位 ミカンズのテーマ

三日月ロック

三日月ロック

  • アーティスト: スピッツ,草野正宗,石田小吉,亀田誠治,クジヒロコ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2002/09/11
  • メディア: CD
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f:id:school_of_dog:20151105224442j:plain「三日月ロック」は、最初苦手でしたがスルメですね。

 なんだか癖になる曲がたくさん収録されています。

 

 そんな「三日月ロック」には、夜を駆ける、水色の街、エスカルゴ、遥か、けもの道などなど大物が入っているのですが、それらを差し置いてもミカンズのテーマが大好きなんです。

 限界まで好きな曲を絞りましたって言いながら、ミカンズのテーマを入れる人って他にいるのかしら。いるのならぜひ、お話を伺ってみたい。小一時間、じっくりと。

 

 仕方がないのです。

 以前、iPod Classicという大容量の音楽プレーヤーを使っていたのですが(さすがに経年劣化でご臨終)、この機種は再生回数トップ25をパッと見られるようになっていました。

 それを見ると、ミカンズのテーマは必ず上位5位のどこかにいたのです。

 数字が証明しちゃっているのだから、仕方がないのです。

 

 ミカンズという架空のバンドがご挨拶する曲。

 歌詞としては、「実は恋も捨てず」というところがベストポイント。

 20代後半の、うだつの上がらないようなダラっとフラっとした雰囲気が出ていていい。

 

 サウンドについて。

 頭に浮かぶのは、まずカウベルですよね。

 コン。コン。コン。コン。

 

 それから、アジアンテイスト漂うギターハモリソロ。

 大サビのシンセサイザー。

 Aメロの、縦の線揃えた「ズンジャンジャン」。

 ヘッドホンで聞くとよく分かる、動き回るベース。

 ああ、どれもこれも最高でございます。

 

4位 あわ

名前をつけてやる

名前をつけてやる

 

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainスピッツを本気で好きになった曲。

 最初に聴いた時、イナヅマが落ちました。

 スピッツはヒット曲をたくさん出しているけど、決して軟派なわけじゃない。

 草野マサムネさんという人の心の深さはガチっぽいぞ。と。

 本当はこれが1位でも……と思うほど好きな曲です。

 (1位は自分の中で迷うことなく決まっていたので、そうはしませんでしたが……)

 

 2枚目のアルバム「名前をつけてやる」に収録。

 ウォーキングベースの上で、ジャジーな演奏と、静かな絶望を湛えた歌詞が、アスファルト上の雨水のように流れていく、そんな曲(?)です。

 

 スピッツの神アルペジオと言ったらやはりロビンソンが思い浮かぶでしょうが、あわのそれも負けず劣らずのよさ。

 ずーっと昔に行われたライブのMCを聞くと、「あわ」のプロトタイプである「シャボンのうた」は小野リサが「ポレール」のCMで歌っていた曲を下敷きに、作曲の幅を広げようとして作られた「課題曲」だったことが分かります。

 つまり、この曲の土台にはボサノヴァがあるわけですね。

 そこに、オシャレではない畳やら醤油やらの生活感あふれる言葉が出てきて、アンバランスの不思議な魅力が存在しています。

 

 バブル崩壊の直後に書かれたであろう「あわになって溶け出す」という歌詞は、色々な解釈ができます。

 ワタシは、死恐怖症(タナトフォビア)とか、カミュの不条理とか、そういう感覚に近いものを感じました。

 他の人も生きているし、自分と同様に死を恐れていると今まで思っていたけど、本当は彼らは哲学的ゾンビで意識なんてなく、実際にモノを考えて死を恐れているのは自分しかいないのではないか。

 それに気づいてしまうことが「本当はさかさまだってさ」なのかもしれません。

 

 うまくいえないのですが、とかく思春期でメンタルのグラグラ揺れていたずーっと前のワタシの心に、ずどーんと響いた曲なのでした。

 

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f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainもう過去に二度も、気持ち悪い記事を書いてございます。

 

3位 8823

ハヤブサ

ハヤブサ

 

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainこれまた、初めて聴いた時は強烈なインパクトがありました。

 胸の奥底を沸騰させてくれるようなアツい曲。

 通して聴けば、ひとつのストーリーを見ているような気分になります。

 

 タメて。

 タメて。

 そこからサビで一気に解き放つ!

 鳥肌モンですよ!

 

 ヘッドホンで聴いていると、生きているのって楽しいなって、口角が上がってきてしまうんです。

 誰よりも速く駆け抜けて、LOVEと絶望の果てに届きたくなるんです。

 こんなところで立ち止まっていちゃダメだなってなるんです。

 とにかく今を生きたくなるんです。

 

 一箇所だけ、君を「不幸」にできるのは宇宙でただひとりだけとなっているところがいいですね。

 君を「幸せ」にできるのは宇宙でただひとりだけ、では陳腐になってしまっていたことでしょう。

 いずれにしても、この主人公の独り善がり感は拭えないですが、そんな暴走をも細かく気にするヒマを与えないほどの情熱! パトス! さぁ、トロピコの街を目指そうぜ!

 

2位 プール

名前をつけてやる

名前をつけてやる

 

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plain学校のプールの塩素の匂いがするような名曲。

  サビの舞台はやっぱりプールではないでしょうか。

 

 もちろん、授業ではありません。

 誰もいないプールに忍び込んでいるのです。

 

 かといって夜でもない気がします。

 プールサイドが熱い、太陽光が反射して目が痛いような、そんな夏の終わりの昼下がり。

 

 プールには今、君が背泳ぎで浮かんでいる。

 ひとしきり「夏蜘蛛になって」(4本の手足✕2人=8本の手足=夏蜘蛛)ふざけたあとだ。

 浮かんでいる君のことを、僕はプールの縁に腰掛けて、足だけ水に入れて見ている。

 

 このふたりは、付き合っているわけではないと思う。

 (夏蜘蛛になって、寝っ転がってふざけたというのが比喩ではなく本当に布団に寝っ転がっているのなら話は違ってきますが)

 お互いに意識し合っているのは分かっているけど決定打をうつのが怖くて、抑圧されてあふれるエネルギーでプールに侵入している。

 侵入するよりも告白するほうが簡単に見えて、難しいのである。

 

 このプールは、他の世界から隔離されている。

 完全に閉じた世界。

 セミの泣き声と、君が泳ぐバシャバシャという音以外は何も聴こえない。

 他の音が鳴っていたとしても、彼らの耳には届かないだろう。

 

 リビドー溢れる騒々しい心と、世界の静けさと。

 そんな矛盾がラスト前のシューゲと「Ah...」で完璧に表現されている。

 

 音もワンダフル。

 シャンシャンなり続けるタンバリンと、キラキラするシューゲギターと、そこには似つかわしくないように見えて、無くすと世界が成り立たないスラップベース。

 無駄な要素がひとつもない、もはや恐ろしい曲。

 

 この曲を聴くのは、できるだけ暑い日の方がいい。

 プールというタイトルなだけに、曲に溺れることができるから。

 

 と、ここまで書いて気づきましたが、興奮しすぎてですます調を忘れてしまっていますね。

 書いていてハイテンション過ぎて気づかなかった……。

 

www.youtube.com

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plain4年前に、アコギで弾かせていただきました。

 クーラーもつけず、蒸し暑い部屋で何も考えずに弾いた記憶があります。

 

1位 サンシャイン

空の飛び方

空の飛び方

 

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainアルバム「空の飛び方」の最後に収録。

 サウンド、歌詞、声の響き、世界観。

 どれをとっても、スピッツ最高の名曲だと思えてなりません。

 

 「夏の魔物」で一緒になることができなかった君が、大学に進むために都会へ行く、みたいな感じかな。

 ちなみに、この曲の主人公である男の子が君とずっと一緒に暮らせることを夢想したのが「田舎の生活」なのかな、とも思ったり。

 

 すりガラスの窓を開けた時に

 よみがえる埃の粒たちを

 動かずに見ていたい

 

 どうやったらこんな歌詞が思いつくのだろう。

 

 もう君と別れるのは確定なのだと、そのことを受け入れたつもりでも受け入れきれていない、思考停止なのか思考フル回転なのか分からない少年が、何気なくガラっと自分の部屋の窓を開けた時に舞い散る埃をぼーっと見ている。

 サッシのレールからよみがえる埃の一粒一粒に、よみがえる君との思い出を映している。

 

 サンシャイン

 白い道はどこまでも続くよ

 サンシャイン

 寒い都会に降りても

 変わらず夏の花のままでいて

 

 埃が地べたに着くのと、寒い都会に降りるのをかけているように思えます。

 この曲、実は夏曲ではなく冬曲なんじゃないかと。

 埃が着陸する地べたは寒いわけですよ。

 冬に歌っているから、変わらず夏の花でいてという無力で健気な叫びが響くわけですよ。

 そうそう、冬といえば、君の進路も決まる頃ですしね。

 

 そして、この埃を見るためには、太陽の光(サンシャイン)が必要なんですよね。

 陽の光の中で、6畳の実家の自分の部屋で、埃をぼけーっと眺めている。

 そんな少年の姿には、これ以上ない切なさが詰まっています。

 

 ワタシは詩も結構好きで、特に寝る前なんかはよく読んでいます。

 そういった本として売っている詩に比べると、JPOPの歌詞は(色々な制約がある以上当然ですが)単体で見たときの完成度が必ずしも高くないと思っていたことがありました。

 ですが、この曲の歌詞は「歌詩」として非常に高いクオリティを誇っているんです。

 

 それから、声と音。

 「サンシャイン 白い」のハイトーンが、切なさに拍車をかけます。

 あとは、理論はよくわからないのですが、サビの、

 G → A → F#m → F#7 → Bm

 のF#7。

 これが、この曲では特に有効に機能して切なさにハイブーストをかけているように思えるんですよ。

 切なさマシマシ。

 

 スピッツには好きな曲がたくさんありますが、1位は迷いなくこれでした。

 ダントツの完成度を誇るとワタシが勝手に思っている「サンシャイン」。

 ぜひ一度、お聴きください!

 

おわりに

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainずーっと書きたかったこの記事のために、ここ最近、改めてスピッツを聴き直していました。

 いやぁ、やっぱりいいですね。

 こうして好きなところを書いてみることで、考えていたことが色々と見えてきて、より一層好きになりました。

 

 ランキングをもう一度書いてみると、次のようになります。

 

1位 サンシャイン

2位 プール

3位 8823

4位 あわ

5位 ミカンズのテーマ

6位 青い車

7位 ヒバリのこころ

8位 スパイダー

9位 夏が終わる

10位 愛のことば

11位 夏の魔物

 

 古いのばかりで申し訳ありません……。

 スピッツがお好きな方、いかがでしょうか?

 共感できる部分はありましたか?

 

 スピッツをこれから聴いてみようという方、4位と5位だけは謎かもしれませんが、あとはご参考にしていただければ幸いです。

 

 最後に、多くなりすぎるから書くのを諦めた、だけど大好きな曲は以下のとおりです。

 

 「名前をつけてやる」

 「日なたの窓に憧れて」

 「田舎の生活」

 「海ねこ」

 「裸のままで」

 「タイムトラベラー」

 「ルナルナ」

 「ロビンソン」

 「渚」

 「バニーガール」

 「冷たい頬」

 「運命の人」

 「フェイクファー」

 「HOLIDAY」

 「夜を駆ける」

 「水色の街」

 「不死身のビーナス」

 「桃」

 「群青」

 「スピカ」

 「俺のすべて」

 「猫になりたい」

 

 これらについても、いつか何か書きたいです。

 ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!