School of Dog?

イヌが読書やら雑談やら。

危ぶめば道は無し!/Mr.children"one two three"の素晴らしさについて

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plainミスチル。

 サイのアルバム(肉と骨のやつ)をむかーしよく聴いて、いい曲多いなって思っていたけど、それ以上はあまり本腰入れて聴き込んでこなかったアーティスト。

 だけど、個別のアルバムをちゃんと聞いてみたら……

 なんぞこれ、めっちゃいい曲だらけじゃん!!

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainワタシも、ミスチルは何枚かのアルバムをつまみ食いしてきた程度。

 いかんせんスピッツが好きすぎて、ミスチルにまで手を出す余裕がなかったのよねー……。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain私がミスチルの中で一番たくさんリピートしまくっているのは、"It's a wonderful world"に収録されている"one two three"という曲です。

 以前転職をした時に偶然聴いて、すべての言葉・歌詞が当時の心境にグッサグッサ刺さってきまして。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainシングルじゃないよね、知らない曲だなぁ。

 ちょっと聴いてくる!

 待ってて!

 

It’s a wonderful world

It’s a wonderful world

 

f:id:school_of_dog:20150803102459p:plainこのアルバムに入っています。

 "蘇生"、"youthful days"以外は飛ばし飛ばしでしたが、もったいないことをしてきた。

 

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f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainはい、聴いてきたわよ!

 いい曲ね。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plainでしょう!

 私は、前の会社を辞めなければ、特にスペクタクルはなくともまぁそれなりに満足な仕事ライフを送れていたことと思っています。

 ですが、若造にありがちな向こう見ずの無謀で、自分としては結構危険な賭けに出て仕事を辞めたことがあるんです。

 辞めるという決断をしたのはいいものの、ホンマに大丈夫やろか。

 不安の中で引っ越しをして、次のところに移動する最中にこの曲を聴いたんです。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainあー、そのシチュエーションなら刺さるわね。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain最後のアントニオ猪木さんのセリフ「危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし!」「迷わず行けよ、行けば分かるさ!」に、メッセージのすべてが集約されていると思います。

 それが望んだことなのか、望んでいないことなのかは別として、これまでとは別のベクトルに人生の舵をきってしまった人、だけど自信は持てない人。

 そんな人たちの心境に、ぐわーっと迫ってくる曲です。

 

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f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain歌の中でもいくつか印象深いポイントがあるんで、アツく語っていきますね。

 まずは最初。

 

 「戦闘服よりはブレザーがよく似合う」

 浴びせられた最終のイヤミが胸を抉る

 君の目からすればいかにもステレオタイプの半端者だっただろう

 

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plain聴いている時も気になったのだけど、戦闘服とブレザーって、何を表しているのかしら。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plainこういう比喩をどう解釈するかは、聴いた人の自由ですね。

 歌詞の意味を考えるのは、音楽を楽しむための要素のひとつだと思います。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainワタシも、スピッツの難解な歌詞の意味を妄想するのが大好き!

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain戦闘服は危険なところに行くための服。

 ブレザーは色々なところで着られる、汎用性の高い服。

 大方、これまでとは違う方向に進もうとして、好きな人(恋人?)に「アンタはそんな無茶な生き方よりも平凡に行った方がいいタイプなのに……」って捨てゼリフを言われてしまったとか、そんなところだと思っていました。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainステレオタイプの半端者。

 今の生き方に満足することはできないけど、この先の歌詞を見ると次の生き方にも自信を持つことができていない。

 典型的な青い鳥シンドロームに陥っている若者を指している……のかな。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plainだけど、自分の選択は間違っていないと信じたい。

 あぁ、かつての自分そのものです。

 さて、このあとカラフルな風船が空に散っていく情景描写が入って、サビ。

 

 僕ならいつも冗談めかしていたりするけれど

 ずっとずっと考えているんだ

 その場しのぎで振り回す両手も

 やがて上昇気流を生むんだ

 

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plainもう、ここが最高。最強。

 自分がやっていることの成果が見えないで、今やっていることが正しいのか、暗闇に向かってブンブンと手を振り回しているだけなのか、わからなくなることがあります。

 だけど、ヒットしていなくても無意味じゃない。

 その振り回した手が上昇気流を生むかもしれない。

 これ、涙が出そうなくらい背中を押してくれる表現です。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainこれに続く「別の未来へと向くベクトル 寂しくたって一歩一歩踏み出してかなくちゃ」もステキ。

 ワタシはこれを、「君」と別のベクトルって意味ではなくて、これまで歩こうとしていた人生とは別のベクトルと読んだのだけど、どうでしょうか。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain確かに「愛しい君」は出てくるものの、私もこの曲を単なる恋愛ソング・別れの歌だとは思っていないんです。

 もう少し大きな枠組みで、自分が道を変えなければ過ごしていたであろう人生Aの可能性をすべて捨て、新たな人生Bを選択したという曲だと捉えます。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainあと、曲調もいいわね。

 サビのコード進行、ワタシの大好物よ。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain不安と希望が入り混じった感がよく表れていますね。

 2番サビで「ショーシャンクの空に」が出てくるのもいい。

 これはある意味反則ワザですよ!

 短い歌詞の中にこの名作をぶち込んじゃうことで、伝えようとしているメッセージが何倍にも膨らむんですから。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plain「ショーシャンクの空に」。

 見終わったあとに「あぁ、映画っていいなぁ」という気持ちになれる。

 何もかも失ってしまいそうな困難の中で、HOPEを捨てないこと。

 そうすれば、きっと報われること。

 ビデオに録ったこの映画を見て、自分もHOPEを持っていれば困難な道の中でも生きていけるって確信したのでしょう。

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plain確信したというよりかは、確信したということにしておいたというか。

 終始「オレは絶対に成功できる!」ではなくて、そう信じたいっていう弱気な姿勢のところがいいですよね。

 その等身大の人間が見えてくるから名曲なわけです。

f:id:school_of_dog:20151105224442j:plainこの曲、最後のアントニオ猪木さんがインパクト強すぎるけど、それだけの印象で終わらせるにはもったいない曲だった!

f:id:school_of_dog:20151105224440j:plainやっぱり、長く愛されるアーティストには理由があるんですね。

 これまであんまりミスチルを聴いていなくて、もったいないことをしたと思わせてくれる1曲でした。