School of Dog?

イヌが読書やら雑談やら。

図書館で借りた本の要点を読み返すための読書メモ(「ねぎま式読書ノート」をEvernoteでつけるところに落ち着いた)

図書館で借りた本の知識が返却ボックスに落ちていくのを防ぎたい

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plainボクは、図書館が大好きです。

 少なくとも週に1回は通っています。

 

 1週間かけて何を借りようか決め、予約して取り寄せ、トートバッグいっぱいに借りてくる。

 その本を1週間かけて楽しみます。

 

 ブックガイドを読んだり、他のブログ様のレビューを見たりしながら、「お、これ面白そうだなぁ!」と読みたい本を選んでいる時間が一番楽しい。

 仕事から帰ってきたあとの、最高に幸せな時間。

 

 図書館で本を借りたら、その足でドトールやスターバックスに寄って読んでみる。

 すると、14番目の月が一番いいっていわれているように、手にするまでが楽しくて、実際に読むと期待はずれのことが多々あるのだけど……。

 

 もちろん、本屋さんで購入して、手元に本を置いておけるに越したことはないでしょう。

 けれども、お金はもちろん、それ以上に置き場に困るという問題があります。

 購入するのは辞書、仕事で長く使う本、マーカーをグッチャグチャに書き込んで何度も何度も読み倒したい本などに限定しています。

 

 その点、図書館は本当に素晴らしいところです。

 楽園。

 パラダイス。

 自分ではとても購入できない本も読み放題。

 図書館があればこそ、生まれてきた甲斐があったと多少思えるほど。

 

 みんながみんな、もっと図書館を使いまくるようになったら、きっと本屋さんは大打撃を被ることになるでしょう。

 だから、あまり図書館が人気になりすぎないでほしいという願いもあります。

 もしも図書館が世の中から消えたら、ボクはヒマすぎて生きていけなくなるからです。

 

 ボク以外にも地方税を納税している方がたくさんいるからこそ図書館を使えるのに、何たる非人道的な言い草。

 いや、ボクはイヌだからいいのかな。

 非人道的ではなく、非犬道的。

 

 こんなにも素晴らしい図書館ですが、大きな欠点がひとつあります。

 それは本を返さなければならないということ。

 当たり前ですよね。

 返さなかったらそれは犯罪です。

 

 本を購入すれば何度も読み返せるけど、前述の通り、ボクにはそんな財力も部屋の広さもありません。

 いっそ、自宅に書庫を持てるくらいの財力があればいいのだけどなぁ。

 

 せっかく本を読んでいろいろなことを知ったにも関わらず、それらは返却ポストの中に本と一緒に落ちていく……。

 あの、ポストの入り口についているローラーみたいなやつに乗っかって……。

 ガラガラガラーって……。

 

 ああ!

 もったいない!

 もったいなさすぎる!

 

 そこで、読書記録です。

 それもボクが求めているのは、タイトルと読了日だけではなく、内容まで記録できる読書記録の方法なのです。

 

 ボクは今までいろいろと試して、何度も失敗してきました。

 その敗因を振り返ると、主と従が逆転してしまっていたことに気づきます。

 

 かつては100枚綴のしっかりとしたツバメノート(500円くらいする)に手書きでメモをしていました。

 そのときの考えは、

 

 「多読したところで、しっかりと自分の中に残らないのなら意味がないじゃん!

 ならば、少量の良書を読み、それを時間をかけて、頭ではなく体で理解する。

 これが大切なんじゃないかな!

 そうだ、手書きだ!」

 

 というもの。

 

 確かに、手書きは頭に残ります。

 しかし、手書きでは、想像していた以上に時間がかかりすぎました。

 読書している時間よりも、メモをしている時間の方が長くなってしまうほど。

 これじゃあ、何のために記録を付けているのか分かったものではありません。

 

 その後、いろいろと試しました。 

 結局、奥野宣之さんの「ねぎま式読書ノート」をデジタルでつけるというところに落ち着きました。

 

 「ねぎま式読書ノート」。

 素晴らしい方法です。

 本の要約と感想を交互に書いていくものです。

 下記リンクに、公式でやり方が説明されています。

diamond.jp

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plain「ねぎま式読書ノート」を土台に毎週毎週チマチマと記録を取り、ちょっとずつ自分のやりやすいように変わってきて、今の形になりました。

 その方法を、ここに書いてみようかなと。

 

 いろいろな方法があるのでしょうが、ボクはこれで続けられています。

 親愛なる図書館マニアのみなさまにとって、何かしらのご参考になれば幸いです。

 

 あ、この方法は、小説や物語のような本の記録には合わないかもしれません。

 そういった本は、ボクはあらすじと感想だけ簡単にメモしておしまいにしちゃっています。

 

準備するもの・こと

・コンピューターか、スマホ・タブレット+ワイヤレスキーボード

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plain手書きよりもこちらの方が速いという前提です。

 そこで、二番目の条件も必要になります。

 

 あ、ブルートゥースで端末に接続できるキーボードがあると本当に便利ですよ。

 スマホやFireタブレットが、小さいPCに変身します。

 

・手元を見ないで文字を打てるようにすること。ある程度速く文字を打てること。

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plainこれができるようになると、読書メモが超・楽になります。

 手元、あるいは書見台に本を置いて、文章を読みながら記録が取れるようになるからです。

 

 ボクはかつて、"neutral"というサイト様のタイピングゲームを狂ったように遊んでいた時期がありました。あと、脱出ゲームもすべてやりました。

Flashゲーム&ツール - Neutral

 自慢できるほどメチャクチャ速いというわけではありませんが、ゲームをしている内に日常生活では困らないくらいのタイピングができるようになりましたね。

 

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f:id:school_of_dog:20151105224439j:plain速度を測ってみた。

 "e-typing"というサイトの頭に出てくる腕試しモードです。

 とにかくミスだけしないように気をつけました。

 ニコニコ大百科によれば、初級者~中級者くらいの速さみたいですね。

 調べたら、上には上が無限にいて、タイピングの奥深さを知りました。

 スコア700台の人って何者?

 おばけなん?

 指が20本あるん?

www.e-typing.ne.jp

 

・単語登録

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plain「ねぎま式」は、本の内容と感想を交互に書いていくもの。

 これにさらに「抜き出し」という記号も加えて、以下の3種類の記号で読書を記録しています。

 

 ○ 書籍の内容メモ。主観は入れない。

 ● 書籍の文章抜き出し。あとでそのまんま引用したい文章があれば。

 ☆ 主観や考えたこと、追加で調べたことなど。

 

 これらの記号を簡単に呼び出せるように、単語登録をするととてもラクになります。

 

 やりかた!

 

 Windowsなら、右下言語バー(「あ」と書かれているところ)を右クリックして「単語登録」を選びます。

 

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 母音をみっつ生贄に捧げ、記号を簡単に召喚できるようにします。

 ボクの場合は、

 「あ」 → ○

 「い」 → ●

 「う」 → ☆

 と登録。

 これを「か」とかにすると、子音分だけタイプ数がひとつ増えて面倒です。

 

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(「と」 → 問は、問題を手早く作るために入力したもの)

 

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plainこのように辞書登録をしておくことで、例えば書籍の内容をメモしたければ、

 

 ① aをタイプ

 ② スペースキーで変換

 ③ 使いまくっていれば一番上に○が出てくるはずなので、エンターキーで確定

 

 と、ものの3動作で記号を呼び出すことができます。

 慣れればマッハ。

 

・(もし余裕があれば)EvernoteとMediaMarker

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plainEvernoteは、有料版のプレミアムではない方を使っています。

 月に数百円ケチってしまっています。

 

 Evernoteがあれば、外出先でもメモを書いて連動できるし、通勤電車でメモを読むことができるし、大変便利。

 といいますか、読書メモ用ではなくてもEvernoteはスゴいサービスですので、まだ使っていない方はぜひご活用ください。

 溢れかえらない書類ボックス、しかもワード検索機能付きという恐ろしい代物です。

 脳みその容量が何倍にもなります。

 

 さらにはMediaMarkerを使えば、書誌情報の入力を短縮でき、サムネイルの登録もできて見た目がキレイになります。

 やり方は他のサイト様でわかりやすく説明されているので、ここでは割愛します。

 

実際に読書メモを取ってみる

f:id:school_of_dog:20151105224439j:plainさて、実際のメモ方法ですが、ボクのメモは厳密な意味での「ねぎま」になっていません。

 すなわち、

 

 メモ → 感想 → メモ →……という形になっていないということです。

 

 メモ → メモ → メモ → 抜き出し → 感想……みたいになることが多い。

 

 すべてのメモに対する感想が思いつかないというのが理由です。

 肉多め。ネギ少なめ。

 

 メモの方法はシンプルで、1章とか、ひと区切りとか、とにかくある程度読んだら(そのある程度は本の難しさ、複雑さによって変わる。内容が頭から吹き飛ばないくらいの量)メモをする。感想を書く。

 また読む。メモをする。感想を書く。

 この繰り返し。

 

 いちばん大切なのは、本のすべてを記録しようとは考えないことだと思います。

 のちのち論文に使いたい、みたいな本ならしっかりと記録する必要があるのでしょうけど、教養として、楽しみとして読んだ本なら、最重要となる点だけ書いておけばいいはず。

 どうしても細かいところが気になったら、また図書館に行けばいいのだから。

 

 というわけで、以下実際にメモをしてみます。

 著作権が切れていない本の内容をここに書いてしまうとマズイと思われるので、青空文庫にあった柳田國男『日本の伝説』を参考例に使うことにしましょう。

 

 あんまり難しいのはやだなーと思い、児童書カテゴリを見たら「社会科学」のところにこれひとつしか存在せず、選びやすかったという次第です。

柳田國男 日本の伝説

 

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(以下メモ)

 

1805021932

青空文庫

 

【再び世に送る言葉】

☆これは、S15に書かれた再版(?)の序文である。S4の、初版(?)の序文は次章。

 

●日本は伝説の驚くほど多い国であります。

 

○このような伝説を覚えていて、話して聴かせてくれる人が、かつてはどの土地にも5人、10人といた。

 

○しかし、近年は新たに考えなければならないことが出てきて、こうした伝説をよろこんで聴く者が少なくなった。

→ 伝説は思い出されなくなり、忘れられていく。

 

○著者はそのことを惜しみ、読書が好きな若い人のためにこの本を書いた。

 

☆かつて、『遠野物語』を読んだときに書かれていた問題関心と一貫している。『遠野物語』はM43なので、S15のこの『日本の伝説』はだいぶあとのものになる。著者の問題関心は長年ブレずに貫かれたことが分かる。これは本物だと思う。

 

【はしがき】

☆こちらは、S4の文章。

 

○昔話は動物のごとく、伝説は植物のごとく。

 

○昔話は動物のようにほうぼうを飛び歩くから、どこへいっても同じ姿を見かける。

 

○伝説は植物のようにあるひとつの土地に根を生やし、常に成長していく。

 

☆本書は「昔話」ではなく「伝説」の方を取り扱った本であることを再確認。

 

○読者の村の広場や学校の庭が今は空地になり、なんの植物もないことを悲しむ必要はない。

 もとはそこにも、さまざまな言い伝えが茂り栄えていた。

 そして、同じ日本という島の中だから、形は少し違っても、他のところでも同じ種類の植物が生えていた。

 著者は、その標本をいくつか集め、読者に見せるのである。

 

○のちのちには、その伝説を見比べられるようになってほしいが、小さな人たち(☆幼い読者の意?)は今は面白い話だけ読んでおけばいい。

 

☆興味を惹く、面白い喩え方をするものだなぁ。

 

【咳のおば様】

☆具体的な伝説の紹介パートに入る。文章表現にこそ意味があるので、メモはあまり意味を持たない。簡単な要約と感想のみここに記す。

 

(以下略)

 

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f:id:school_of_dog:20151105224439j:plainまえがきの部分なので、割と長く書いています。

 本論のところでは、こんなにたくさんメモをとらないことが多いです。

 最重要な一文一文と、それぞれの接合点だけ分かればいいと思っています。

 

 導入部分は本の核心であり、心臓です。

 なので、導入部分はしっかりと、その本の執筆意図や問題提起が分かるようにメモするよう注意しているわけですな。

 

 こういう感じで、借りてきた本の面白い部分、学んだ部分をメモしていますよというお話でした!

 ただ、メモって読み返して気付いたことを赤ペンで書き加えられてナンボみたいなところがあるはずなので、それがあんまりできないのが今のやり方の改善点でしょうか……。